男の本能を目覚めさせる映画
イーサンハント。
彼ほどに世界を救ってきた男もなかなかいない。
僕は、こういう、ヒーローものが大好きだ。ヒーロー映画が好きで好きでたまらない。ジェームス・ボンド、ジェイソン・ボーン、ジョン・マクレーン。
映画大作らしく、めちゃくちゃに活躍するヒーローがいて、ある日ありえないような、でも僕が知らないだけで現実にはあるのかもしれない悪の組織がピンチに追い込み、一旦はやられはするものの、巻き返し、ギリギリの所で勝つ。
鉄板のヒーローズジャーニー。
どうなっちゃうの?
どうなっちゃうの?
とはらはらしながら、
心拍数もバックバク。
最後にはもちろんお決まり通り勝ってくれて、観ている人を安心させてくれる。
こういう映画を「ありきたりだ」「捻りがない」とか批判する人もいるだろうが、こういう鉄板ものは安心できる。マズローの欲求段階でも安心安全は最下層の欲求だ。現代の生活になって、急に敵国に襲われるとか、隣人に襲撃させるとかは考えられなくなって、そんな平和ボケになっているけど、
ヒーロー映画で擬似的にも恐怖を体験させられ、そこから安心安全を、体感させてくれる。映画館を出て、現実の世界に戻った時、改めて今の安心安全な状況に感謝させてくれるのだ。
そして、必ず、観終わる前よりも自分がレベルアップしている。ルフィがギア2になるような。
何が起こっているのかと考えてみれば、それは人間の本能にある、危機的状況から脱する能力、火事場の馬鹿力とも言われるが、それが、刺激されるのだ。
僕がこういう映画を見る理由は、そこにある。つまり、自分の生存本能、本能的な生きる能力を刺激されるからだ。
こういう映画を観た後は必ず
心拍数は上がりっぱなしで、アドレナリンが出て、集中力、行動力があがっている感覚がある。そして、
「自分はもっもできる」
「もっと何かをやりたい」
と、「もっと、もっと! 」と意欲全開になる。
一種のカンフル剤のような、
ものすごく効くエナジードリンクを飲んだような感じだ。
人生をうまく行かせる、
成功を手に入れる事について書かれた本は沢山ある。それぞれで言っていることは違いがある。
でも、何にでも共通していることがある。
それは、成功する本人が行動しなければ何も変わらない、ということだ。
家でただ寝ていても何もおこりはしない。
成功ってそもそも、他者との比較からしか生まれない、相対的なものだから、成功したかったら誰かと何かをする、何かしら関わる必要がある、関わるために行動しなければならない。
でも、行動するのは怖い。
新しく何かを始める、
知らない土地に行く、
初めての人と会う、
行動するうちに、自分が少しずつ変わってくる。
変わってくると、それに周りが気づき始める。
昔の自分を知っている人からすると、
「あいつは変わった」だの、
「どうしちゃったの? 」だの、行ってくる。
そういうのにあうと、心が折れそうになる。くじけそうになる。
やめたほうがいいのか?
元のままの方が良かったのか?
そんな疑問や不安、恐怖が浮かんでくる。
映画のヒーロー達も同じだ。
信じていた仲間に裏切られる、
信頼していた上司にはめられる
愛した女性に裏切られる。
でもこういうのって、映画にはなくてはならないスパイスだ。映画を抜群に面白くしてくれる大切なピースなのだ。
そして、ヒーロー達は、そんな中でも、己の信念を何が何でも貫き通す、何が何でも負けない、とたちあがり、挑み続ける。
それが、観ている人に勇気を与え、
日常生活の困難に立ち向かう意欲を、掻き立ててくれる。
男にはそういった、困難に立ち向かう本能というのがあると思う。
男の子を見るとよくわかる。
男の子は、総じてウルトラマンとか仮面ライダーに憧れる。私もゴレンジャーみたいな戦隊モノが大好きだった。アカチャンホンポとかで男の子を観察していると、大抵はヒーローもののおもちゃを片手に持っている。
まだ、世間とか、夢とか、人生とか、成功哲学とか知らないであろう男の子が共通してヒーローを好きになるのは何かしら理由があるはずだ。
その理由というのが、この「困難に向かう本能」なんだろう。
男の子たちはそんな本能を刺激され、本能的にヒーローを選んでいるのではないか。
大人になった僕でさえも、その本能を刺激されたくて、ヒーロー映画を観ているんだと思う。
ヒーロー映画をみて、本能を刺激され、
生きる力、立ち向かう力を手に入れ、
そして、人生に立ち向かう。
ヒーロー映画は、男の人生にとってなくてはならないカンフル剤だ。
本能を刺激し、
生きる力を与え、
本来の男の力を引き出してくれる。
ポテンシャルを引き出してくれる。
今日はイーサンハントにポテンシャルを引き出してもらった。
「ミッションインポッシブル フォールアウト」
いつもながら面白かったです!
ぜひ、本能を刺激されに映画館へ!
まだまだTOHOシネマでやってます。
せば。