365mm

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田舎で文句言ってるくらいなら、つべこべ言わずに上京しろ 〜状況から12年を振り返って〜

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田舎生まれ田舎そだち、今も田舎で暮らしてて、

自分は弱い、

もっと違う人生があったはずだ!

とおもうなら、

つべこべ言わずに上京しろ。

 

今そこに居続けたって、何も変わらない。

人生を変えたいと思うなら手っ取り早く環境を変えてしまえ。

人が環境を作るが、環境が人を育てる。

人は環境に流される生き物だ。

環境に順応する生き物だ。

遺伝子レベルで順応するには何万年も必要だが、

ひとりの人生のベクトルを変えるくらいなら引っ越しだけで変わる。

人間関係を変えるだけで変わる。

 

今日はそんなことを書いてみたいと思う。

昔の自分に向けて、

同じような状況の人に向けて、

少しでも励みになれたら幸いです。

 

12年ほど前、僕は上京した。

苦節3年、やっとの上京だった。

はっきり言えば3浪しただけなんだけど。

やっとの思いで大学に入った。

結局は行きたかった医学部ではなく薬学部になってしまったが、

3年という貴重な時間を大学受験浪人として過ごしたわけだ。

今思えば、ちょーーーーーーーーーー無駄だった。

だって、ただ受験勉強していただけで、なんの特別な経験もしなかったから。

もし今戻れるなら、1年は懸命にバイトしたり、アジアを旅してみたり、

世界をみて回っただろうと思う。

世の中を知らない、ということがどれだけ人生にマイナスになるか。

今なら身をもってわかる。

 

人生はどんな決断をするかで綴られている。

 

過去の決断の結果が今を作っている。

 

あなたはどんな決断をしてきただろう?

今ある状況はあなたの決断の歴史。

すべて自分で作ってきたのだ。

すべて自分で決断してきたのだ。

 

とはいえ決断するには選択肢を十分もつ必要があると思う。

 

『選択の科学』によれば、

選択肢が多すぎても選んだ時の満足度は変わらないとのことであるが、

僕は、可能な限り選択肢は広くもっていた方がいいと思う。

特に、将来人生で何を成し遂げたいのか、

なにに貢献したいのか、

どんな仕事をしたいのか、

世の中のどんな問題を解決したいのか、

これらについては、検討しまくった方がいい。

特に、進路を決めかねている高校生や大学生には強くススメたい。

 

僕は小2から野口英世に憧れ、「医学者になりたい」と思っていた。

将来の夢は?  と聞かれれば、医者と答え、

高校の進路も迷わず理数科に進み、

大学受験でももちろん医学部を目指していた。

結果はさっき書いた通り、薬学に行くことになったのだが。

 

これってもしかすればすごく優秀な、できた子のように受け取られるのかもしれない。

小さい頃から将来を決め、

それに向かって純粋に進んだのだから。

 

けど、当の本人は、今、後悔している。

「医者になる」と言い続けたことを。

 

なぜか?

 

それは、

「医者になる」と言い続けたことで、

医学にばかり興味をもち、

ほかのこと、

とくにワクワクすることに素直に従わなかったから。

 

一度「医者になる」と言い出した以上、変えられないという思いがあったのかもしれない。

これは父の教育方針が強く影響しているように思う。

父は男らしく、「男は二言をいうな」「弱音を吐くな」と強くいって僕を育てた。

これが影響し、医者なるということを引っ込められなくなった。

さらに悪いことに、

将来の夢という作文が町内広報誌に掲載されもした。

僕が医者になりたいと言っていることは、町中が知ることになったのだ。

 

「男らしく」初志貫徹しなければならなくなった僕は、やはり引くに引けなくなったのだ。

 

しかし現実はそう甘くなかった。

医学部の壁は僕の超えられる壁ではなかったようだ。

 

そして結果、薬学部に入学。

上京した。

 

上京して僕は自由になった。

 

僕は飛び出したのだ。

 

 

すべてのしがらみから。

周りの期待から。

田舎という狭い世界から。

 

住むところが変わり、

人間関係がかわった。

田舎にはない価値観がそこにはあり、

都会の人、先端の人、そんなイメージがあった。

大学ともなれば日本中から集まってくる。

それぞれの地域によって、価値観も違ってくるし、

それぞれの人生から教えてくれる経験が僕を刺激した。

 

上京して一気に世界がひろがった。

 

今まで田舎という狭い空間しか認識できなかったのが、

首都圏や日本を認識できるようになった。

日本をもっと身近に感じられるようになった。

 

広い価値観、世界を認識し始めると同時に、

自分の価値観についても考えることになった。

 

自分がたのしいことはなにか?

自分がもっとやりたいことは何か?

世の中のなにに貢献したいのか?

何のために生きているのか?

何のために命を使うのか?

志は?

 

 

そんな自分に向けた質問が頭の中を駆け巡った。

しかし、そうは簡単に答えは出ない。

 

出ないまま、なんとなく日々をすごし、

授業行って、

国家試験して、

薬剤師になった。

大学に敷かれたレールをとりあえず行くしかなかった。

脱線する勇気も、

行動力も、

イデアも、

なにもなかった。

 

社会人になり、自由にできるお金を手にした。

そのお金で、興味あることにはなるべく顔を突っ込んだ。

 

フルマラソン

海外旅行、

登山、

コーチング、

経営、

美術鑑賞、

そして、本。

 

いろんな経験を通して、

特にいろんな本を読むことで、僕の世界は、広く、

そして、少しは深くなったと思う。

 

やっとやりたいことがやれてきている感覚がある。

やっっっっっっっっっっっっっと。

 

上京し、

結婚し、

子供もいて。

 

この状況になって、やっと自分のしたいことができている感覚がある。

 

上京して、

親兄弟からの期待から離れ、

地域から貼られたレッテルを生きるのをやめ、

友人関係も離れ、

そしてやっと自由になったのだ。

時間はかかったが、

僕を無意識に縛っていたしがらみから抜け出せたのだ。

 

しかし、

決して親兄弟、友人を見捨てろとは言ってない。

そんなことする必要はない。

むしろ、いっしょにいる時以上に大事にしろ。

 

ただ、物理的に距離を取らないと、今の状況というのはかわらない。

環境が変わらない。

 

 

NewsPicksよんで、経営者はすごいなーとか思ってるなら、

courierよんで、世界のエリートに憧れているなら、

もっと人生違うのにしたいと思うなら、

 

今いる田舎から一度離れてみろ。

世界が全く変わる。

ガラリと変わる。

 

それに順応するように自分も変われる。

アップデートできる。

 

 

田舎で文句言ってるくらいないなら、

つべこべ言わずに状況しろ。