『ファイナンスこそ最強の意思決定術である』正田 圭 著 #00004
いつもありがとうございます。
マストモです。
さいきん、仕事の関係で、マーケティングとかファイナンスをやる必要性が出てきました。
というのも、私、理系を進んできた人間で、数学とか化学とかを勉強してきました。しかし、実生活では論理的に物を考える感覚は少なく、どちらかというと、閃き、直感といったことで判断してしまいます。
今、VUCAの時代と言われ、論理だけでは答えを出せなくなってきた、とも聞きますが、
とはいってもやはり、直感を支える理論というか、理論的にもちゃんと説明できる能力というのが必要ではないでしょうか。
そこでファイナンス理論を学ぼうと思い、手に取った一冊です。
『ファイナンスこそが最強の意思決定術である』 正田 圭 著
この本、ファイナンスを、これから学ぼうとする人や、普段からなんとなく感覚で意思決定している人には特にオススメです!
ファイナンス思考とは何か?
なぜファイナンス思考が必要か?
そもそも意思決定とは何か?
どうファイナンスで意思決定するか?
ファイナンスの基本原理
ファイナンス習得法
といった事を中心に書いてあります。
なので、私のような初学者にはいいかと思います。
詳しい計算式や理論はあまり出てこないので、もっとファイナンスを深めたいと思ったら、そういう本に次に行けば良いかと思います。
少し本の内容をご紹介します。
ファイナンスについてはまだまだ初心者なので、たくさん引用してしまいました。
AI時代を迎えるなかで、プロフェッショナルと呼ばれる人の条件は、いかに多くの責任を伴った意思決定活動をしているか、また、それを実現するためにいかに人をうごかし、ビジネスの核となる部分にインパクトを与えているかという点になってくるでしょう。
ビジネスは「投資活動」なのです。そして、その投資効果を最大にするためのファイナンスなのです。
ファイナンスとは、「モノの値段を考えること」
ファイナンス思考を身につけることで2つの大きなメリットがあります。
1つ目はファイナンスをまなぶことで「選択」と「決断」の質が上がることです。
2つ目は、人を動かす力が身につくことです。
意思決定とは、自分がしようとしている行動に対してどんな価値があるかを考え、その価値が最大化する道を常に選び続けることなのです
この意思決定の技術が高まってくると、日々の1つ1つの意思決定のすべての質が向上することになるため、連鎖的に様々な分野で優位性を確保することにつながり、こうした流れが乗数効果的に作用しはじめていくことなります。つまり、意思決定を重ねていくごとに優位性が大きくなっていくのです。
私がファイナンスこそ最強の意思決定術であると確信している理由は、以下の3つ
①ファイナンスで意思決定することは、値段で考えることであるため、比較できる。
②意思決定は日々連続的に行われるものであるため、ファイナンス力を磨いて意思決定力を高めると、乗数効果的に成果が出る。
③ファイナンスは、時間価値を考慮している唯一の技術である。
この時間という概念を「現在価値」や「ボラティリティ」などを用いて金額に落とし込み、意思決定をしていくのがファイナンスの技術を習得する醍醐味とも言えます。
これからの時代は、いかに責任を取れるかということが評価される時代になってくるでしょう。
ファイナンスと会計学は、お互いがお互いを補完する関係になっているのです。
したがって、ファイナンスを学ぶには会計学の知識も必要になり、最低でも簿記三級の試験に出てくるレベルの問題を解く知識は、ファイナンスを学ぶにあたって必要不可欠だと思います。
私がもっともオススメしているのは、公認会計士試験を勉強することです。
自身を飛躍的に成長させる方法が思いつかない人は、頭を柔軟にするために、10倍にならないかという視点から考えてみるのも良いかもしれません。
また、本書の中では、オプション取引、ストックオプション、DCF法、インカムアプローチ、マーケットアプローチ、コストアプローチ、キャッシュフローなどの専門用語も具体例を交えて解説してあります。
こうして読んでみると、ファイナンスを学ぶ本、というよりは、意思決定術を学ぶための本に近いように感じました。
普段、何気なくしている意思決定。会社を経営していない人でも、普段の生活の中にもたくさん意思決定しています。その一つ一つを意識して、意思決定することで、人生は今とは違った方へと変わっていくことでしょう。
ぜひ読んでみてください。
ありがとうございました。