売上げを安定的に伸ばすには、これです。『優良顧客を逃がさない方法 利益を伸ばすリテンションマーケティング入門』大坂祐希枝 著 (ダイヤモンド社)#00011
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さて、今日も1mmとはいわず、
2mmでも10mmでも成長していきましょう!!
モノが売れにくいこの時代に、
それでも会社の売り上げを伸ばしたい!
売上げが落ちてきているけど、どうしたらいいんだ!
売上げの下げが止まらない~~~!
そんな悩みをお持ちの方にはぜひ読んでいただきたい本をご紹介します。
今日の本はこちら
『優良顧客を逃がさない方法 利益を伸ばすリテンションマーケティング入門』大坂祐希枝 著 (ダイヤモンド社)
最近よく見かけるようになったビジネスモデルといえば、サブスクリプション型、つまり毎月定額のサービスですよね。
新聞や携帯電話などは昔からあったモデルなんですが、
「Apple Music」や 「LINEミュージック」などの音楽配信サービスは新しいですね。
「時代はサブスクリプションだー」と言わんばかりの本が並ぶ中、
今日の本は「日本型エンゲージメント(顧客との深いつながり)を作る方法」について教えてくれます。
著者は、元はwowowでマーケティングを担当し、4年連続の顧客減から12年連続顧客増を達成した方。wowowという大きな組織を動かしてきたご経験から学べることは多いのではないでしょうか。
この本はこんな方にお勧めです。
・会社でマーケティングを担当している
・会社がサブスクリプション型のビジネスモデルだ
・売上げを安定させたい会社、および個人事業主
では早速内容を覗いてみましょう。
リテンションマーケティングとは(中略)顧客との関係を維持することを意味します。
このゴルフクラブの例で分かるように、会員制ビジネスで重要なのは「目先の会員増」ではなく、「長期利用を前提とした会員増」の視点です。
結局、無料に魅力を感じて入った人は、無料期間が終われば解約してしまうことが多く、そういう人にまた加入してもらうには無料施策を再び実施するしかないのです。
引きとどめるポイントは人の「気持ち」 (中略)人によって違う「気持ち」に応える提案をするからこそ、リテンション時に顧客の気持ちを動かせるのです。
人が、人や企業にロイヤリティを感じる際の重要なポイントは、「自分のことを分かってくれる」だと言われています。
なぜ優良顧客について知る必要があるのか。それは、その会社の優良顧客が、その会社の商品やサービスの価値を最もよく知り、評価する人だからです。(中略)そして、その人たちが評価する価値こそ、その会社がなんのために存在しているのかの回答だと私は考えています。
今、AIだのブロックチェーンだの、最新技術の話題が多いですが、
やはりビジネスの基本は人、なんですよね。
人と人のやり取りですからね。
本書の内容でも、顧客を引きとどめるのは人の気持ちだと書かれています。
ついつい、気持ちの部分って数値化しにくいから避けてしまうんですが、
そこをないがしろにしたビジネスは成長しないんだと教えられました。
是非ご自身のビジネスについても、顧客の気持ちの面を考えてみましょう。
また、本の進行は、著者がたどってきた時系列に大まか沿って書いてあるようです。
wowowがどのように復活してきたのか、
ストーリーとして読めるのも本書の魅力です。
ご自身のビジネスを安定的に成長させたいかた、
右肩下がりの売り上げをV字回復させたいビジネスオーナーの方は
是非お手に取ってください。
編集後記
私自身、調剤薬局で働いていますが、
調剤薬局って、ほとんど立地で決まるんですね。
クリニックに近い、自宅に近い、職場に近い。
競合もそのように薬局を開くので、やはり薬局って近いところに並んでしまう。
クリニックから数メートル近いだけで勝ててしまう、そんな、「立地に依存したビジネスモデル」なんですね。
でも、そんな中で、近いわけでもないのに来てくれる患者さんがいます。
それが薬局にとっての優良顧客なのかもしれません。近くないという不便を乗り越えてきてくださっているわけですから。
なので、こういった顧客がなにに価値を感じて評価してくれているのか、
今一度探ってみる必要がありそうです。